Founder’s Story / REGUIT Development

盗まれた愛車を、
見失わないために。 一人の車好きが、盗難時専用追尾車載システムをつくるまで。

REGUITの原点にあるのは、華やかな技術開発の物語ではありません。 大切な乗り物が突然なくなり、何もできなかった少年時代の悔しさです。 数十年後、その記憶が「車両が動いた後にできることを増やす」という開発思想につながりました。

「盗ませない」ための対策が突破されたとしても、そこで終わりにしたくない。 車両の移動へ早く気づき、いまの位置を警察へ伝えられる手段を残したい。

01 / The Origin

原点は、忘れられない
「喪失」の記憶

私の車・バイクへの情熱は、父が乗っていたホンダ N360 Customや、 母をバイクのリアシートに乗せて荒れ地を走っていたという両親の話から、 自然に受け継いだものなのかもしれません。

16歳で原付免許を取り、アルバイトで貯めたお金で初めて買ったバイクが、 ホンダ・ラクーンでした。自分の力で手に入れたその一台は、 行動範囲も世界の見え方も変えてくれる「夢の乗り物」でした。

1980s / MISSION FAILURE

ところが、ある日、駐輪場からラクーンが消えていました。 警察へ届け出ても、私にできることは盗難届を提出して連絡を待つことだけ。 どこへ行ったのか、まだ近くにあるのか、探すための情報は何もありませんでした。

大切な乗り物を失った悲しさだけでなく、何もできないという無力感が、 数十年たっても消えずに残りました。

2020年、愛車としてアルファロメオ・ステルヴィオを購入したとき、 少年時代の記憶が鮮明によみがえりました。 「この車が盗まれたとき、自分には何ができるだろう」。 その問いが、REGUIT開発の出発点になりました。

02 / Development Principles

車両盗難という場面から、
必要な機能を逆算する

市販されていた位置情報端末を調べると、人や持ち物の見守り、 日常的な走行管理、簡易設置など、それぞれ異なる目的に最適化されていました。 そこでREGUITは「盗難時にオーナーが何を知り、何を伝える必要があるか」を起点に設計しました。

01

車両の移動へ、できるだけ早く気づく

車両移動を検知するとスマートフォンへプッシュ通知を送り、 未確認時は設定に基づいて自動電話通知を行います。 単なる振動やビーコンロストを盗難通知条件とはしていません。

02

過去の経路より、「いまの位置」を重視する

盗難発生操作後は追尾モードへ切り替わり、 約5秒間隔を目安に位置情報を発信します。 現在位置と移動方向を確認し、110番通報で警察へ伝えるための設計です。

03

GPSだけに依存しない

GPS・みちびきに加えて、利用できる場合はWi-Fi情報や携帯基地局情報も活用し、 位置確認を補助します。環境によって精度や取得可否が変わることも前提にしています。

04

車両電源が切られた後にも備える

1,800mAhの内蔵バッテリーを搭載し、 車両からの給電が遮断された場合も一定時間動作します。 盗難追尾モードでの連続動作は約7時間が目安です。

03 / The Role of REGUIT

REGUITは、ほかの盗難対策と
競う製品ではありません

車両盗難対策は、一つの製品ですべてを担うものではありません。 それぞれの対策には異なる役割があり、REGUITは車両が物理的に動いた後の通知と現在位置確認を担当します。

純正・社外セキュリティ

不正始動や侵入を防ぎ、車両を「盗ませない」ための防御を担当します。

ハンドルロック等の物理対策

犯行に必要な時間や手間を増やし、持ち去りを難しくする役割です。

車両保険

万一の盗難による経済的な損失へ備える役割を担います。

REGUIT

車両移動後に通知し、現在位置と移動方向を確認して、 警察へ伝えるための情報を得る役割です。

04 / Honest Engineering

できることだけでなく、
限界も公開する

REGUITは、盗難を必ず防ぎ、必ず発見・回収できる魔法の道具ではありません。 万一の場面で役立つ可能性を高めるためのシステムだからこそ、 使用条件や弱点も正しくお伝えする必要があると考えています。

盗難そのものを直接防ぐ装置ではありません

不正始動や侵入を防ぐ役割は、純正機能やプロショップ施工のカーセキュリティが担います。

通信・測位環境によって結果が変わります

地下、建物内、コンテナ内、圏外などでは、位置情報を取得・送信できない場合があります。

常時電源接続では車両バッテリーへの配慮が必要です

待機時の消費電流は約150mAです。目安として10日に一度、30分以上の運転が必要ですが、 車両状態や他の電装品、気温、短距離走行などによって条件は変わります。

発見・回収や警察の対応を保証するものではありません

オーナーは安全な場所から110番通報し、車種、ナンバー、現在位置、移動方向を伝えます。 実際の対応は警察の判断によります。

低頻度利用車向けのステルスモードについて: 通常時は本体を停止し、1日1回の定時起動で車両状態を確認します。 外部給電もエンジン始動もない場合、内蔵バッテリーは約2か月が目安です。 エンジン始動時はACC電源から自動起動・充電しますが、 エンジンを始動せず運ばれた場合は常時監視ではないため、即時通知できない可能性があります。

05 / Message to Owners

愛車を失った後の選択肢を、
「待つだけ」にしたくない

REGUITは、愛車を格好よく見せたり、走行性能を高めたりするパーツではありません。 普段は目立たず、何も起きなければ、その役割を意識する機会もほとんどありません。

しかし、車両が動かされた瞬間には、 「すぐに気づく」「いまの位置を確認する」「警察へ情報を伝える」 という行動の起点になります。

盗ませないための対策を十分に行ったうえで、 それでも車両が動かされたときまで備えるか。 REGUITは、その問いから生まれた盗難時専用追尾車載システムです。

少年時代の私には、愛車を探すための情報が何もありませんでした。 だからこそ今、大切な車を所有する方に、万一の際の手段を一つでも多く残したいと考えています。

テクラ株式会社 代表 / REGUIT開発責任者

豊田 博樹

Discover REGUIT

ストーリーの先にある、
REGUITの機能と設計思想へ。

車両移動通知、自動電話通知、約5秒間隔の位置発信、複数測位、 内蔵バッテリーなど、REGUITが選ばれる理由を詳しくご覧ください。

REGUITが選ばれる強みを見る

※約5秒間隔、約7時間、約150mA、約2か月などの数値は目安です。 通信・測位環境、端末状態、温度、内蔵バッテリーの充電状態・劣化、 車両バッテリーの状態、他の電装品の使用状況などによって変動します。 REGUITは盗難防止装置ではなく、車両移動時の通知と位置確認を支援するシステムです。